2018年04月23日

4月23日付四国新聞 回復もたらす対話の力-オープンダイアログ-

平成30年4月23日付四国新聞の記事

回復もたらす対話の力

という見出しで、オープンダイアログのことが取り上げられていました。

4月23日付四国新聞 回復もたらす対話の力-オープンダイアログ-

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4月23日付四国新聞 回復もたらす対話の力-オープンダイアログ-

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フィンランド発祥の精神科の治療法オープンダイアログが世界的な注目を集めている。
幻覚や妄想の症状がある統合失調症などの患者が、家族、医師、看護師らと共に対話を重ねることで回復がもたらされる。
薬物治療中心の従来の常識を覆す手法だ。日本でも対話のガイドラインが作られ、医療現場での実践が始まっている。
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オープンダイアログの主なポイント
①依頼から24時間以内に専門家チームと患者、家族らで対話をする。
②患者の症状が改善するまで毎日のように対話を続ける。
③患者に関わる重要な人物なら誰でも参加が可能。
④患者抜きではいかなる決定もしない。
⑤幻覚や妄想も詳しく語ってもらい、質問を重ねる。
⑥専門家同士が患者本人の前で話し合う。リフレクティング
⑦薬は出来るだけ使わない。
⑧対話の参加者は、答えのない不確かな状況に耐える。
⑨対話を続けることが目的で、副産物のように症状の改善がもたらされる。
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しかし、日本での導入には課題も多い。薬物治療や長期入院を中心とする従来の治療システムと対立し、保管も適用外。即時対応や継続的な態勢作りも困難が予想される。
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オープンダイおアログは、統合失調症の治療だけでなく、引きこもりや不登校、うつ病など、多岐にわたる領域での応用が期待されている。
医療機関に限らず、福祉や教育など、あらゆる対人支援の現場で応用することが可能
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現実に幻聴・妄想にとらわれている人と向かい合ったとき、このようなことが出来るのか?出来るのであればどんなにか救われたかと思う時がある。
実際には、病院で数人の看護師に囲まれて、注射。落ち着くまで、投薬や注射。
薬を飲まないという選択はゼロ。
薬を飲まなければ、注射で投薬。
副作用の震えやこわばりは、ある程度は許容範囲。副作用も、新たな薬で抑えていく。
医師は言う。
副作用があろうとも、それによって、過敏さが抑えられ、社会の中で生活しやすくなるための服薬。
長期入院と記事には書いてあるが、だいたいは3か月で退院。
それは、保険診療の点数という病院側の事情によるところが大きいとも聞く。
退院後の生活にまで、目を配ることは少ない。病院は、通院して服薬していることが重要であり、
その後の生活は、家族にかかっている。

入院中、通院中、いろいろな場面でのSOSに対して、
患者と家族、治療チーム3人の対話を実現できる場があればと思う。

オープンダイアログネットワークジャパンの医師は、オープンダイアログの実現を目指してはいるが、
今は耐えなければならない。社会の制度内では難しい。
と話していたが、このように新聞記事で取り上げられる、ニュースになるといったことが積み重なれば、
そう遠い話ではないのかもしれない。




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